2008年・・・いつしか時は流れ流れ・・・
私の周辺に存在していた 幾つかの命が
少しずつ風になっていった・・・
彼の癌を機とし、たくさんの癌闘病の命と出逢い
たくさん学ばせてもらった 「今を生きる」ということ
あれから・・そう、今も私の想いは変わることなく
癌だけに限らず・・心と体の両面からの痛みや辛さに
寄り添っていくケアを 自分なりに現場で実践している。
力を入れて学ぼうとすると、遠ざかる何かがある・・・
私が何とかしなきゃ!って・・思わないことが
自然に寄り添ってゆけるような気がする・・・
そして、言葉よりも何よりも、やっぱり触れること・・・
今・・・私の身近に週単位であろう命の灯火が揺れている
昨夜も、真夜中手を握り・・頬を撫で・・髪を撫でると・・・
安心したかのように眠りについてくれる・・・
彼の時と違い、脳メタをおこしている彼女は・・・
ほんの1ケ月前とは、まるで別人のように・・・
もう痛みを訴えることもない・・・言葉すら発しない・・・
ただつぶらな眼差しで、「今」を見つめている・・・
覗きこむと瞳の煌きの中に吸い込まれそうなくらい・・・
いろんな命が輝いている・・・
「死」という現実を受け止めなければならない「今在る命」
余命・・・それは誰にもわからない・・・
大切なのは「今、生きている」ということ・・・
今年のテーマ・・それは「毎日が一期一会」
朝生まれてきて、その日1日を悔い無きように生きて
夜その日の自分は還ってゆく・・・
明日に期待しながら生きるのではなく・・・
明日は来ないかもしれないという想いで
今、毎日を生きています。
どんな方との出逢いも、一期一会・・学びであり・・・
意味あるものなんだと思っています。
こんなふうに毎日を過ごしていると・・・
風になっていった彼や、Mr肺ガン・・そして、音信の途絶えた
ブログ上で応援していた方たちのことも・・・
「辛い・・・」と悲しみ深く沈まずに思っていけるようになりました
それは、違う地にいるだけで・・・また巡り会える・・・
そう確信できるからです。
私なりの自分の人生を生きて、いろんな情報の宝物を
たくさん伝えられるように 頑張ろうかなと・・・
最近、「余命1ヶ月の花嫁」・・長島千恵さんのドキュメンタリーの
再放送?があったみたいですね・・・
どうして、こんなに人気があるのか・・・多少「あれ?」と思うこと
見えない部分での色づけもありのような気もしたけれども・・・
やっぱり、彼女の「ひたむきさ」「生きること」「生かされている」
という観点から・・純粋に「現実のメッセージ」を伝えようとした
そのことが、たくさんの人たちの心にストレートに届いたから
ではないのかなと思います。
こういうメッセージを真摯に受け止めて・・・癌に対して・・
緩和ケアに対して・・ターミナルケアに対して・・医療に対して
考える機会として欲しいなと切に願います。
そして、何よりも・・「今在る自分の命、まわりに在る命」
生きるということを考えたいですね。
・・・・やっと1歩踏み出せました・・・すべての人にありがとう・・