癌((がん)と共存!愛は癌(がん)よりも強し!心と体のケア法☆

彼の癌と共存した2年間で学んだ癌の知識、試した癌の治療法・抗癌剤、代替最先端治療、サプリ、ホスピス、在宅ケアまでの全ての情報を 今、闘病で辛い想いをされている方に伝え、少しでもお役に立てればとの想いから発信する実体験ブログ

新血管内治療

血管内治療に限らず・・【癌(がん)と共存!愛は癌(がん)よりも強し!】5

癌(がん)ってなんだろう・・・
固いしこり・・悪性腫瘍・・悪性新生物・・
さまざまな表現がある・・・

病気にも、さまざまな病気がある・・・
障害にも、さまざまな障害がある・・・

世間一般に知られている病気でない、
聞いたこともないような病気も存在している。

病気にしても、障害にしても
人は、その状況になってみないと
その痛みや辛さは理解できないし・・・
ましてや「生かされている意味」など考えたりも
しないのかもしれない・・・

「血管内治療」と聞いたら、癌ではなく
他の病気を想像する方も多いかもしれない・・・

私たちは、抗がん剤を使わない=副作用がない
そして入院の必要がない・・・
その2点に心が動いたのは確かだった・・・

一般の抗がん剤治療は、前回でも書いたように
正常細胞にまでもダメージを与える。

告知を受けたあと、治療法を選択する余地もないままに
抗がん剤4クールを施行し、5クール目を勧められながら
ケモを打ち切った・・・
主治医は、奏功しているだけに勿体無い・・
そんなニュアンスを含みながら「そうですか・・」と言った。

彼の気持ちの中には「抗がん剤5クール目」の治療の選択も
あり!だった。妥協できなかったのは抗がん剤そのものより
入院しなければ治療はできない!という提示だった・・・

そんな矢先に見つけた「血管内治療」
心が動かないはずがなかった・・・
すべての費用も含めて、300万ほどは「血管内治療」に
かけてみようと思ったのだろう・・・

昨日のコメントでもいただいたように・・
harupinは、そのクリニックで出逢った素敵なナースです・・・
彼女は本当にいつでも出逢った患者さんの力になりたいと
全力で関わってくれるかたです・・・

癌治療は、心も体も本当に連鎖で様々な症状が出現します。
治療そのものは、医師が行なうかもしれませんが
細やかな部分の心と体のケアを求めるには、難しい場合が
多いと思います。そんな時に寄り添ってくれる彼女の存在は
本当に患者さん自身は勿論・・家族のかたにとっては言葉で
言い表せない大切な存在です。
不安に思う事・・ささいな不安を取り除くことが癌への免疫アップ
に繋がります・・・

抱え込んでいる不安を、よろしかったら語ってください。
微力ながら・・ここに訪れてくれる方の「想い」を抱きしめたいです。
癌と共存するのは・・癌を抱えているご本人で・・
どのように癌と関わっていくかを決めるのも、歩く時間も、止まる時間も
ご本人の心と体のバランスだという現実・・・

癌に対する万能の特効薬が現れるまで・・現れることを信じて・・
生きていくこと・・生かされていることを感じ、現実を直視し
自分の時間を刻んでいくことが ある意味、癌との共存につながるの
かもしれないと思えてきました。

お金をだせば末期癌が治るのなら、借金してでも治療するでしょう・・
お金で解決しないもの・・買えないものが人の命であり、心なんだと・・
そのことを学ぶ場に感じた、私たちの血管内治療でした。



血管内治療→TV報道【癌(がん)と共存!愛は癌(がん)よりも強し!】5

血管内治療の報道が、数日前TVで放映されていた・・
めったに意識してTVを見ないのだけれど・・
この日は たまたまTVをつけていた。偶然といえば偶然・・
必然といえば必然・・・

私の場合・・ある意味懐かしさ、というか・・彼との想い出が
よみがえる報道であったと共に・・やっと取り上げられた・・・
そんな感覚も心の片隅に存在した。

このブログでも新血管内治療のカテゴリーで治療については
書かせていただきました。
一歩踏み込んで検索をすれば、おそらくクリニックのことは
調べる事ができたと思います。
けれどあえてリンクを貼らなかったのには、少し理由がありました。

彼と選択した治療の数々には、今でも「あの時こうすればよかった」
という後悔はまったくありません。
いろんな治療法を試みながらも、100%完全に継続し続けた療法は
なかったし、継続を中断したのは彼の意思と、その彼の意思に沿った
私の意思でした・・・

癌が動き始めた時、今にして思うのですが 表向きには言い表せない
ものすごい不安や恐怖・・焦燥感が湧きあがってくるんだと思います。
今行なっている治療で大丈夫なんだろうか・・・癌に立ち向かっていく
事ができるんだろうか・・・

「信じる力」・・「自分の心と体」を信じる力が、もっとも大切なことだと
そういわれています・・・痛みと不安の連鎖は、いったん始まると
なかなか手強いウイルスです・・・
特に、性格的に結果を急ぐ彼でしたから・・おそらく早く次の手を打た
なければという本能的なものが働いたのかもしれないなと・・・
今だから、少し冷静に彼の本音的な部分を感じる事があります。

今回紹介されていた血管内治療は、内容的には彼が受けた治療と
同じようなものだと感じました。使用されている薬剤は違うだろうけれど
理論的に考えれば、全身抗がん剤治療で 癌細胞を殺傷する・・けれど
正常な細胞たちをも傷つけるよりは、副作用及びQOLの低下等のリスク
を考えると理想的な治療だと思います。

エビデンスを待たずして、藁にもすがりたいと思う 癌患者さんの気持ちは
経験してきただけに痛いほどわかります。
また、藁にすがって・・治療を続けられるうちは良いのですが、希望の光が
足元を照らした時に見え隠れする闇に、彼自身、自分の命の価値について
葛藤が起きた時期があったのも事実です。
そこには自由診療という壁が大きく関係していました。

私は、いくつか所有している不動産のひとつを売ってでも・・
もっと言うならば、借金してでも・・彼の命が救えるのなら救いたい・・・
そう思っていました。けれど縮小するものの完治はない・・延命のみ・・
その現実に彼は「死にたくなんてない」と思うものの、今の状態で財産を
投げ出すほど生きていても意味はあるのだろうか・・というような自分の
命の値踏みをしていたように思います。

それでも自身の「終わりの時」は、こんなふうにありたい・・と思い描けて
いる時は「希望」につなげていたのですが、本当に体が・・呼吸がきつく
なってきた頃には・・その心は貪欲な癌細胞によって「希望」という栄養
まで食べつくされていった気がして、切なく・・心苦しい時間でした。

ひとつひとつの治療との出逢いも、癌細胞の進行時期や性格・・そして
心の状態とタイミングがあえば、必ず奇跡はおきる・・
いえ、奇跡は起こせる・・そんなふうに思います。

日々進化していく癌治療と、医療制度の正しい改革によって
1日でも早く、1人でも多く・・癌で辛い想いをされている患者さんや家族
の方の「希望」が「輝く命」に繋がることを祈ってやみません・・・

新血管内治療を終えて・・【癌(がん)と共存!愛は癌(がん)よりも強し!】5

「これで最後!」・・・そう思って受けた新血管内治療・・
治療を終えた彼は、憔悴しきっていた・・・
一瞬ではあったけれど・・・ハートレートの状態の時
このまま死んでしまうのではないか・・とさえ思えた・・
そのくらい・・
今まで1度も見たことの無いような辛そうな表情をしていた。

癌そのものの痛みで、辛い日々を過ごしているのに
もうこれ以上、痛い想いは・・・
・・もういいよね・・・
リカバリールームで彼の手を握りながら・・そう思った。
温もりのある手に感謝した・・・

この治療中、右肺の癌の進行は顕著だった・・・
「最近、声が出にくいんだ」と言っていたのも
気管支への転移が症状のひとつとしてでてきたものだろう
横隔膜の癌も べったり蔓延っていて
完全に癌の方が免疫を押さえ込んでいると実感した・・

それは、この辛かった治療後に・・免疫応答がなかったという
現実・・明らかな熱発も見られず・・
痛みも癌の痛みに、治療の痛みが加算されてるといった感じで
麻薬の量も増えているため、判断はつかなかった・・・

大分に帰ったら・・・
とりあえず・・ ペインコントロールのやり直しから始めよう・・
痛みによって心も体も衰弱していっている。
この頃、彼は直接は言葉にしなかったけれど、
送られてくるメールに・・自分のことを「生きる屍」と書くように
なっていた。
「このまま、ゆっくり動けなくなるのかなぁ・・」
「脳にも転移したら、俺は廃人になるのかな・・」
痛い時には・・・どこまでも不安ばかりが増大していった

そのなかで、いよいよ動けなくなった時のことを考えては
現実問題で、やっておかなければならないことを片付けようと
書類や衣類の整理を始めた彼・・
書類はまだしも、衣類や靴等を処分しようとする姿は
私が耐えられず・・「やめてほしい」とお願いした・・・

「でも、できるうちにやっておかないと・・そのうち何もできなく
なっちゃうんだよ・・kyoちゃんが後で整理するの大変だろ?」
と言う。
「そんなこと考えなくていいよ!見てるの辛いよ」と言うと
「俺が死んだ後・・君に荷物を捨てられることを考えると・・
そのことが俺には辛いんだよ。俺との想い出を処分されるようで・・
しかたないことなんだけどね・・」

彼の想いの深さに、何も言えなかった・・・

痛みを感じない時間が、少しでも続くように・・・
そして彼の人生に、ゆっくりゆっくり寄り添っていこう・・・

私は再度、仕事をやめて 残された時間を
彼と共に・・彼の痛みと共に過ごしていこうと決意した・・

もう1度だけ・・新血管内治療を・【癌(がん)と共存!愛は癌(がん)よりも強し!】5

熊本から戻って、しばらく経った頃・・
彼が・・「 もう1度だけ新血管内治療を受けてみるよ・・
体力的にも、経済的にも これが最後だよ」
穏やかながらも、強い眼差しで そう言った・・
複雑な想いが・・その瞳の奥に秘められているのだろう

私から見ても、今の体力で治療に耐えられるのかどうか・・
不安はあった・・・
「最後の治療」 私もそう思った・・・

前回の新血管内治療から、約3ケ月ぶりだった・・
さっそく、師長に連絡をして 予約調整してもらった。
10月・・秋深まった頃、大阪へと向かった。

この頃、彼にはもう車の運転は厳しい状態で・・
「悪いな・・運転してくれるか?」と申し訳なさそうに言う。
車の運転が出来なくなるということを、彼なりに ひとつの
バロメーターにしていたところがあって・・・それまでは
体力と気力のバランスを見ながら、私は運転の交替を
申し出ていたのだけど・・熊本に行く時に運転したのを最後に
彼はキーを私に渡すようになっていた。

「右手が利かないんだ」と漏らしていた・・・
骨転移の影響だろうと思った・・

クリニックに着くと、何となく心にエネルギーが充電されるのが
自分で感じられた・・
「何も(治療を)しないこと」への不安が・・・
「まだ何とかなるかもしれない」という期待に変わったのかも
しれない・・一喜一憂である・・・

ただ、この時の新血管内治療は・・予想していたよりも遥かに
彼にとって辛いものだということが、モニターの表情を通じても
すごく伝わってきた・・・
途中で「もういいよ・・やめようよ」と言いたくなるほど
彼の表情は、辛さを物語っていた・・・
ハートレート・・バイタル的にも辛さは語られていた・・・
けれど、彼がその辛さに耐えて 生への希望を繋げようと
頑張っている以上、私はじっと見守るしかなかった・・・
ただ、祈るしかなかった・・・

早く、彼の手を握りたい・・・それだけだった・・・

活性化リンパ球療法の前に・・ペインコントロールの見直し【癌(がん)と共存!愛は癌(がん)よりも強し!】5

2回目の新血管内治療を終えて・・・感じたのは
今回も、免疫応答の症状とされる 熱発もリンパ節の痛みも
期待を裏切り、自制内のものであった。

単純に考えれば、熱も痛みもないほうがいいに決まっている。

けれど、新血管内治療においては、熱も痛みもあるほうが
治療が奏功している証しだった・・・

「痛いほうがいいなんて、変な治療だよねー」と師長が言っていた
のを思いだす。でも理論的には納得がいくから、体温計の数字が
上昇するのを願う・・という矛盾した気持ちで彼を見守る・・・

ふと、想いがよぎる・・・
治療箇所に追いつかないほど、癌は水面下で加速して
増殖しているのではないだろうか・・・
前回、治療したことで 癌細胞が決起集会を開いて
一気に攻撃をしかけようとしているのではないか・・・

そう思ってしまう要因が ペインコントロールの乱れにも現れている
ような気がした・・・治療の効果としての痛みなのか、癌の進行に
よる痛みなのかがわからないのである・・・

治療後、院長とサプリメントの在り方について話している途中、
痛みの判定について問いかけてみた・・・

院長も「どっちの痛みか、それがわからんから困るんや」と言う。
私が「癌の痛みなら赤!治療効果の痛みなら青!というように
体の表面にリトマス紙のように色で出てくればいいのにねー」と
言うと、院長は「ほんまやな・・・それができたら凄いでー」と
感心していた・・・

痛み・・痛み・・痛み・・同じ痛みという言葉なのに
こんなに明暗をわける痛みがあるんだ・・・

今、何を1番願うか・・・それは癌の痛みの除去である・・・
もちろん癌の治療は、大前提の上でである・・・
治癒への望みは、いつだって抱いている・・・けれども、
現実の中で押し寄せてくる 癌性疼痛は ひっ迫したものがあった。

やみくもにMSコンチンを増量すればいいというものではない。
ドローな状態で、1日という時間を過ごすことを
彼は望んでいないし、それは彼であっても、彼ではないと思えた。

どんな状態に陥っても・・「らしさ」だけは失いたくない・・・
答えなんて、先に見えるものではないから・・・
行動した結果が 答えなのだから・・・

そんな私自身の心情を、院長に伝え・・
次回から受けるリンパ球療法との併用治療の効果を聞いてみた。
リンパ球療法そのものだけで、癌を殺傷することはできない・・
強いていえば、リンパ球療法によって活性化した免疫細胞が
癌細胞に攻撃を挑むということだ・・・

クリニックで採血して調べたデータにおいて、癌細胞と闘うべく
精鋭の要であるヘルパーキラー細胞の活性数値は 著しく低い・・
やってみなければ結果はわからないが、データ的には可能性は
低い・・・でも彼は痛みを、麻薬でなく治療で改善しようと 必死に
努力しているのである・・・

誰にも、それを否定する権利なんてないのだと思った・・・

再来週から受けるリンパ球投与は、点滴のみ・・1時間ほどで
終わるから、日帰りでも可能だった・・・

その大阪への通院が苦痛を感じないためにも
ペインコントロールの見直しは 第1の課題だ・・・
私の中では、緩和ケア専門病院でのコントロールが心に浮かん
でいた・・・

 

 

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kyo












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