彼に使用された抗がん剤について・・・

  毎回コメントをいただいている方(パワーの源になってます♪)より

  質問を いただいたので、私の伝えられる範囲で お答えさせて

  くださいね・・・ひとつ、心からお礼を言いたいなって・・・彼女の

  素朴な質問で 大切なことを思い出させてもらえたという事です・・

  それは・・私がこのブログを書き始めた本質の部分・・・

  今、ご自身や・・ご家族・・愛する彼や彼女・・友達・・大切な人達が

  癌で辛い想いをしていたり、何とか治療法はないんだろうか・・と

  日々葛藤している・・・

  そんな方々の 力に間接的ながら 少しでもなれたら・・という

  想いから始めたんだという事(原点ですね)を 彼女に気付かせて

  もらいました・・・ありがとうございました・・・(^^)/

 

       抗癌剤について・・・・

  抗癌剤には、癌細胞のDNAの合成を阻害し、増殖を抑える

  アルキル化剤・・癌細胞に栄養を与えない働きをする代謝拮抗剤

  癌細胞の細胞分裂を防ぐ 抗腫瘍性アルカロイド剤・・さらに、

  抗腫瘍性の抗生物質などがあり・・・癌の種類や部位を総合的に

  判断して、いろいろな抗癌剤を組み合わせて投与しているのです。

  彼に投与された抗癌剤は、前回お伝えした3種類・・・

  ナベルビン・・シスプラチン・・ジェムザールです。

  ナベルビンは、半合成ビンカアルカロイド剤で、細胞分裂を妨げる

  ことで、細胞を死滅させる薬剤で 主な副作用に、骨髄機能低下

  感染症があり、白血球減少による死亡例も報告されています・・

  シスプラチンは 様々な癌にも使用されている 白金製剤で、

  腫瘍細胞のDNA合成阻害、および細胞分裂を阻害する薬剤で

  主な副作用に、腎障害があります・・

  ジェムザールは、代謝拮抗剤で、腫瘍細胞のDNA合成阻害で、

  主な副作用に、高度の骨髄抑制・・間質性肺炎・・肺腺維症が

  あります。抗癌剤の選択肢には前記にあげられた 癌の種類や

  部位の他に 患者さんの年齢、体力的状況、既往症等を検討

  した上で慎重に判断・・選択されるようです・・・

  再発、転移癌になると、また選択肢が変わってくるようです・・・

  彼の場合は、年齢が若いという事と 体力がある・・ということで

  上記の3種類が選択されたみたいです・・・

  ちなみに、肺癌には・・他に代表的な抗癌剤に、2002年7月に

  「夢の抗癌剤」として 承認→発売されたイレッサ(ゲフィチニブ)

  これは、点滴でなく飲み薬(錠剤)であるという事と、今までにない

  効用・・分子標的治療といって、肺癌などに多く見られる 上皮性

  細胞成長因子の受容体に作用して、細胞内に信号が伝わるのを

  阻止する働きがあるという事と、副作用が少ないという事でしたが

  間質性肺炎という 副作用が多例発生し 死亡例も多く報告され

  ました。以来、イレッサの処方には かなり慎重になっています。

  後々ですが、彼にはイレッサは不適合と判断されましたが・・

  私は正直なところホッとしました・・・何ていうのかな・・・先生から

  いつも、感染症の事を言われ続けたので・・・

  感染症→肺炎→命取りっていう略図ができてたんですね・・・

  その事に、こだわりすぎてたら・・どこにも行けないし・・何ひとつ

  やりたい事もできない・・・って心の状態が重くなったんですね・・

  で、彼自身が「感染症を恐れて好きな事、やりたい事ができない

  って思って過ごすより、やりたいように生きて、それで感染症に

  なったとしても・・悔いはないよ!早かれ遅かれ死んでいく事に

  変わりはないのだから」って・・・私も、そのとおりだ!

  って思うし、自分が彼の場合であっても そうするって思う・・・

  だけど、どうしても・・彼を肺炎に奪われたくない!って想いが

  強かったんですね・・・なので、間質性肺炎という死亡例が報告

  されているイレッサは、いちかばちかにしても使いたくはない!

  というのが本音でした・・・

  話しが、ちょっとそれちゃいました・・・(^^)

  肺癌の抗癌剤には、他にいくつかあるのですが・・・

  彼自身が、抗癌剤はもうやらない!と決断した時に選択肢と

  して勧められたのが、タキソールという抗癌剤でした・・・

  これもまた副作用の多い薬で・・アナフィラキシーショックという

  死亡例が報告されていました・・・

  副作用の伴わない抗癌剤は 残念ながら現時点においては

  ありえないんだ・・そう思うと、彼も私も抗癌剤には、ひとかけらの

  未練もありませんでした・・・

  抗癌剤を完全否定するつもりはありません・・・

  抗癌剤との相性みたいなものもありますから・・・(^^)

  ただ・・自分が・・自分の大切な人の治療に関しては、納得して

  選択してゆくことが大切なんじゃないかなって・・・先生に言われ

  たから・・・じゃなく、おまかせしよう!と思う・・その事もまた選択

  だと思うから・・・抗癌剤は後々から出現する副作用も 結構多い

  ということも お伝えしておきます・・・

  毎日を・・・この一瞬を 命のきらめきの為にも・・・・

        後悔なき選択を・・・☆〃