最初の抗癌剤投与から 3日後・・・

  2回目の 抗癌剤投与が行われた・・・15:00〜18:00

  今回は 点滴4本・・パターンは前回と同じで 体を揺さぶるもの・・

  頑張って体を揺らしている彼を見守りながらも、私の思考も

  別の意味で 揺り動かされていた・・・

  「抗癌剤」・・・この言葉が どうしても引っかかるのである・・

      本当に、この治療法で 正解なんだろうか?

  受診した当日に、いきなり入院となって・・いくつもの辛い検査を

  重ねる途中での リアルタイムでの「癌告知」・・

  気持ちを整理する間もなく 開始されたケモ(化学療法の事)

  即効、出現した副作用・・・

      

      抗癌剤に関する知識が、 少しだけあった

      私の中の 抗癌剤のイメージは、どうしても良いもの

      ではなく・・うーーん、例えて言うならば・・

      放っておいたら どんどん増殖していくゴキブリに

      殺虫剤をふりかけて退治を試みる・・・

      それを体の中で行う・・その化学反応に正常な

      細胞がダメージを受け、副作用という症状として

      出現する・・・ そんなイメージが、思考回路でグルグル

      ・・・

  そんなふうに考え出すと 思考回路は ??疑問符ラッシュ!!

  彼の体は どうなっちゃうの?本当に、抗癌剤使用しか治療法は

  なかったの?・・・彼が一生懸命体を揺さぶっている傍らで

  無意識的ラインで 私は心を揺らしてました・・・

  誤解が招じちゃうと悪いので 補足しときますが、何も聞かされず

  いきなり 抗癌剤治療を開始されたわけではありません・・・

  現在の医療現場は 一方的に治療を押しつけるってことは

  まず、ありません・・必ずインフォームドコンセントと言って

  主治医の先生から 患者さんの病気の事、治療の事に関しては

  説明と同意がおこなわれます。

  彼の場合も、最初の治療の前に インフォームドコンセント

  おこなわれました。

  彼の意思で選択した 「抗癌剤治療」でした・・・

  「抗癌剤治療」を選択した・・というよりは、「抗癌剤治療をやるか

  やらないか」を選択したという感じでした・・自分達で情報収集を

  したり、じっくり考える時間もないままに やるという選択しか

  なかった・・という想いが ???自分の中での微妙な葛藤を

  引き起こしたんでしょうね・・・

  もちろん、現実問題・・そんな迷う時間なんてないよ!!って

  いうほど 彼の「癌細胞軍団」の攻撃力は 凄かったって事?

      傍らで、そんな 「妄想点滴」をうけてるうちに

      2回目の 抗癌剤投与も いつしか終了してました