小志生木



逢いたいな・・・


秋の海も 山も 風も 光も

何もかもが

たくさんのキミを連れてくる


そんなときに限って

懐かしい人からの電話

そこにもキミは現れて


逢いたくなる

触れたくなる

あの頃のキミの手紙の文字さえ

うすくなってきてるのに

キミと刻んだ想い出は

想い出と呼ぶにはあまりにも愛おしく

キミは今でも

みんなの中に確かに生きている

揺らめく光のなかに融けこんで


今年も流れてきてくれるかな

約束の場所に・・・



逢いたいな・・逢いたいよ・・

秋桜が切なく風に揺れる・・・