・・・癒されて旅立ちたい・・・

8月13日に参加した「緩和ケアの夕べ」で

講演された沼野尚美さん(六甲病院、緩和ケア病棟チャプレン)の

著書から・・・色々と紹介したい部分はたくさんあるのですが、

今、この時期になっても心に留まっているところを、紹介させて

頂きたいと思うのです・・・

 

 


   *最後の言葉を聴く

末期状態になられた患者さんは、ご自分の体で感じるものが

おありのようです。残された日々の短さを感じられるばかりで

なく、ご自分の旅立つ日を予想できた方もおられます。

木曜日に「明後日の土曜日に旅立つような気がする」と

言われた方は、やはりその日に亡くなられました。

「今日、旅立ちます」とご自分で午前中家族に電話をして、

言葉通り午後に亡くなられた方もおられました。

患者さんが体で感じるもののほうが、医療者がキャッチする

情報よりも正確であることを現場でよく経験いたします。



死が近づいてくるのを体で感じられた患者さんで、しかも

自分の死と向き合うことができ、それを表現できる患者さんは

「私が死んだら・・・」と話し出されます。

           *

「私がいなくなった後・・・・」と言っただけで、家内が

「そんな淋しいことは言わないで!どうして家族のために

頑張るよ、と言ってくれないの」と怒るので、言いたいことが

言えませんでした。家族のために、もちろん頑張っているし

私自身も本当は生きられるものならば生きていたい。

しかし体から感じるものがある。残されている時間が少ない

ことを感じる以上、私が旅立ったあとのことを家内にしっかり

指示しておきたいのに、家内はすぐに話をさえぎって、私の

話を聴こうとしないんです。自分の言いたいことを伝えることが

できないのが辛いです」と言われた50代の男性Kさんがおられ

ました。奥様は妻の立場でこう言われました。

 

「主人が「私が死んだ後・・・・」と言い出すのは、心が弱気に

なっているからのように思えて、つい励ましたくなります。

主人の弱気な気持ちを受け入れてしまうと、主人がすぐに

死んでしまうような気持ちがして、こわいー。また、私たち家族を

置いて自分だけ逝ってしまうことを、主人が納得しているように

感じて腹が立つ気持ちもあります」

 

両者のお気持ちを伺いながら、私は奥様にこう申しました。

 

「ご主人さまは、お体で大切な“時の摂理”を感じておられるよう

です。人は誰でも生きていたいと思っています。愛する家族が

いればなおさらのことです。家族の応援に感謝し、ご自分でも

生きる努力をされていても、体で何かを感じられるのです。

残された時間が少ないかもしれないと思うとき、人は信頼する

人に大切なことを伝えておきたいと思うものです。愛する家族

だからこそ、後々困ることがないように指示をしておきたいと

ご主人様は思われていますよ。

そして、自分の言葉で自分の気持ちを伝える、指示をだすことが

今のご主人様の使命なのです。生きておられる時間と、自由に

語れる時間とは同じではありません。やがて生きておられても

自由に語れなくなる日がやってまいります。

今だったら、ご主人様、ご自分の思うように語れるでしょうし、

奥様と将来のことを相談したり話しあったりすることができますよ

 

ご主人様のおっしゃることを、静かに、しっかりと心に留めて、

お聴きになってみられませんか。今のご主人様には、奥様の

その協力が1番必要です。何もおっしゃることなく旅立つ人も

多いことを思うと、家族に指示を出せる人は ご自分の思いを

残せる人です。家族は辛いですが、しっかり聴きましょう。

そして案外、ご主人様の想いを受け止めて差し上げれば、安心

されて体調も落ちつかれるかもしれませんよ」

 

Kさんの妻は、病める夫が大切な時の流れを感じて、大事な事を

語ろうとしていることに気づきました。それからは、夫の言葉が

時には淋しく響くことがあっても、心してしっかりと聴くようになら

れました。Kさんは、そんな妻の姿に満足され、自分の死後の事

を託す意味を込めて、さまざまな願いを妻に語られました。

Kさんは私にこうおっしゃいました。

「病気になった当初は、家内は私が守ってやらなければならない、

だから死んでたまるか、頑張るぞと思っていました。家内の弱々し

い頼りない姿は、私を頑張らせる力にもなっていたように思います

しかし病状が進むと、家内にはたくましくあってほしいと思うように

なっていきました。しっかりしていてほしい。−安心して後を頼むよ

と言いたいのです。家内も辛いでしょう。家内の気持ちもわかりま

すが、私には家内しか頼れる人がいないのです。最近、家内は

私の言うことをきちんと聴いてくれます。今では後のことを家内に

まかせ、安心していられることを嬉しく思います。」

 

愛する病める者が「私が死んだ後・・・」と言い出されたとき、

家族の方々はさえぎらないでその話を聴き取り、心に留めるよう

家族のかたに勧めてまいりました。病める方にとって、そうされる

ことが必要なのです。勇気を持ってきちんと聴き、しっかりと思いや

指示を受け止めたことを、病める方につたえましょう。

 

このあとも、告知の勇気等・・・様々なテーマに経験談を織り交ぜた

息をもつけないほどの心にビンビン伝わるお話は続くのですが・・・

実際の現場での体験談には・・・本当に瞬きさえも出来ないくらいの

素晴らしい講演でした。

抜粋させて頂いた この内容は・・・・どうしても心に残った内容部分で

自分の経験に重なるものがあったから・・今回記事に取り上げました。

 

彼も・・・「俺が死んだら・・・」

よく口にしていました・・・早々と「遺書」を書くんだ。と便箋を購入!

「遺書じゃなくって、遺言でしょ?」そう言うとペロっと舌をだして・・・

まだまだ余裕に満ちた会話ができていたケモ1クールの頃・・・

ケモを打ち切ってから〜腰に痛みが出始めた頃には・・・

痛みで動けなくなる前に、やっておかねばならないような・・・銀行の

貸金庫内の物の整理や、証券会社の手続き等・・・

口頭では指示しにくい不動産関係の事等 片付けていました。


彼が一人で動いて 整理する分には何をどうしているかわからないので

そんなに感じることはなかったのですが・・・(私たちの場合、籍を入れて

いなかったから、財産関係は息子さんたちに自然とゆくから・・それで

よいのでは・・と思っていたから・・・) なにかの折りにつけ・・・

「kyoちゃんの後々のことを思って〜」なんて言い出しで始まるときは

やっぱり、聴きたくなくて・・・「いいよーそんなこと!」なんて言っては

有耶無耶にやりすごしてました。

 

けれど、彼も体で感じるものがあるように・・・その命の時間の長さは・・・

私にもしっかりと感じられるわけで・・・

その頃の、彼の発する言葉は・・・一字一句寄り添い、体を通じ、心で

受け止めました。たとえせん妄状態の時の言葉でも・・・

彼の肉体から・・・彼の魂から・・・彼の声で・・・発せられる言葉・・・

大切な命のメッセージとして・・・

今でも・・・何冊ものノートに残っています。

 

2年半という時間が過ぎて・・・

キミからのたくさんのメッセージは 今も・・いつも私の心にいるヨ

生活も・・・なんとかやってるから・・・

子供達も・・・それなりに・・うん、やってる・・・かな?

約1名、音信不通者いるけど・・・

きっと元気に海に浮かんで 日本を守ってくれてるでしょう(笑)

宇宙はどうかな?

来月用の・・・お星様・・準備できてる?

大切なひとたちにも 届けたいから〜

ちょっと多目に よろしくね・・・

 

今夜は、どのあたりでキラキラ隠れてるかな・・・

秋の深さに・・・

キミへの想いも深くなっちゃうね・・・

明日・・・基地に逢いにゆくから、待っててね。

 

愛しきキミへ〜