彼と共に最期の時間を過ごしたホスピス・・・


ペインコントロールでの入院から、
2年半の時間が過ぎたわけで・・・
私たち家族にとっては、大切な「想い」の場所・・


心に見えない何かが降り積もってきた時
なぜだか、「ゆふみ」に行きたくなる・・・



そして、心を解放して・・・
言葉で・・・時に涙で・・
降り積もったものが 放出されたあと・・・

深くゆっくり呼吸することでエネルギーが充電される。
カラカラに乾いた細胞たちが
ピュアな水々しいエネルギーが浸透して生き生きとする。


「命の生きる場所」・・・である


ホスピスで最初から〜2度目の入院・・最期の時までー

寄り添ってくれた担当の看護師Jちゃんが彼に会いにきた。


「嬉しい報告」と・・・想い出の「さがほのか」を持って・・・



初めて会った時から、伝わる何かがあった。
まっすぐに、全身全霊で向かい合ってくれるJちゃん・・・



彼が無条件に絶対的に信頼していたのは、
大阪のクリニックで出逢ったharupinとJちゃんの2人だった。



彼女の笑顔と涙・・・愛の看護にどれだけ支えられただろう・・
共に笑い、共に泣き、共に言葉のでない時間を共有し・・
彼の痛みを全力で取り除くための努力をし・・・
いつも先回りして受け止める準備をしてくれていた。



彼が自宅で命の灯火の限界を感じ・・・
私が気付かない間に、JちゃんにSOSを発していた・・・
「もうダメな気がする」と・・・



彼の携帯を解約したあと、そのメールを見つけた時
心がガクガクと震えた。いつ、こんなメールしたんだろう?



その頃は・・もう1日の殆どが傾眠傾向にあり・・・
レスキューの積み重ねで、目が覚めてても
メールが打てる状態ではなくて、私が代わりに文字入力してた



なのに、いつ?って感じだった・・・涙がでて止まらなかった。




彼はJちゃんが独身なのが気になってしかたなくて・・・
気分の良い時に、よく「彼はまだ見つからんのかい?」
と、質問していた。
Jちゃんは「(彼氏が)出来たら1番に報告しますよ」と答えてた。



そして、昨日・・・
「やっと報告できます〜(嬉泣)」と、訪問してくれたのだった。
Jちゃんが来るということで、娘たちも皆集合していた。
・・・ほんとうにーみな大喜びだった・・・

Jちゃんが、なかなか言い出せなかったこと・・・
それは、結婚を機に・・家庭に入るという決断をしたこと・・・
=ホスピスを辞めるということだった。

純粋な彼女は、私たち家族がショックを受けるのでは、とー
心配していたのだろう・・・「Jちゃん=ゆふみ」のイメージが
できていて、ゆふみに行けばJちゃんに会える・・・
その構図に捉われ、多分心を痛めていたんだろうなぁ・・・


ナースを暫く休業することは、Jちゃんの人生の選択肢だから・・
私たちにとってJちゃんとは、出逢って共に培ってきた心が在る。


変わらないよ  なんにも・・・


時は流れている・・・ ゆっくり、はやく流れている・・・
心を止めているわけじゃない・・・
今も時々溢れ出して来る「彼への想い」

それを共有でき、共に抱きしめることのできる人が
側にいてくれることに、心から感謝です


彼の写真も、「よかったなぁ〜」と微笑んでるみたい・・・(笑)


「今度はJちゃんが幸せをい〜っぱい感じる番だよ」って・・