ターミナルステージとは「あらゆる手段を尽くして治療しても
治癒に至らない状態で、患者にとって全人的にみて治療行為が
不適切と思われる時期」を言います。
ターミナル期は、生命予後が6ヶ月以内と考えられる状態とされ
余命6ヶ月、余命数週間、余命数日、死亡直前などの時期によって
患者、家族へのケアの様相は異なります
特に、がん末期の場合は よりよいケアが患者、家族の苦痛の除去
緩和をもたらすため、それぞれの時期に応じて適切なケアの実践が
重要であると言えます。

 ターミナル前期:余命6ヶ月〜数ヶ月

治癒をめざした治療から、緩和治療へ移行する時期であり、患者に
とっても家族にとっても、さまざまなことについて非常につらい選択を
しなくてはならない時期であるということ・・・
出現する症状コントロールのみならず、危機状態にある家族もいる
ことを念頭において家族ケアを行います。

症状緩和の原則として・・・

話しや訴えの傾聴。(複数の症状があるため、ひとつひとつの症状
について詳細に聴く。いつから始まったか、どのようにして始まったか
どのような症状か<性質、部位、程度、持続時間>、どのように変化
しているか、随伴症状があるか、どのような事がきっかけで増悪・軽減
するか、など・・話しをありのままに受け止める。

※五感を働かせて察する。

視覚→表情、態度、行動、動作(日常生活)、衣類、モニター・輸液類
     ベッド上・周囲の環境、呼吸状態、皮膚・粘膜の状態

聴覚→声の調子、呼吸音、心音、腸蠕動音、モニター音

嗅覚→悪臭(排泄臭、腐敗臭など)

触覚→皮膚温、皮膚の状態、腹部緊満感、浮腫

※刻々と変化することを念頭において頻回に訪室し変化を見逃さない
  ようにする。

※家族が捉えている症状や、その変化について詳細に聴く。
  家族の話し(想い)を傾聴し、その内容を吟味する。

・・・痛みのコントロール・・・

ターミナル期のケアにおいて、身体的な痛みのコントロールをすること
は、最重要課題のひとつであり、最優先される課題である。
身体的痛みは、患者が自分らしさを発揮する余裕を与えず、生きる
意欲を失わせる。そばにいる家族にとっては、患者の身体的な痛みに
対して何も出来ない無力感を感じ、自己存在の意味を問うくらい追い詰
められていく。
痛みのコントロールが患者のQOLを左右するといっても過言ではない。

ターミナル期の患者には多彩な症状が出現する。出現頻度が高いのは
全身倦怠感、息苦しさ(呼吸困難)、食欲不振、悪心、嘔吐など食に関す
る苦痛、便秘など排泄に関する苦痛である。
これらの症状は、非常に不快であるばかりか死を予期させてしまうため
コントロールは重要とされる。

・・・緩和治療・・・

緩和を目的とした治療は、患者のQOLの維持、向上をめざすことである
そのためには、緩和を目的とした治療に伴う副作用やADLへの影響など
について注意深く観察すると同時に、副作用の予防、副作用出現時の
対処、患者の希望するADLの維持ができるように援助する。

・・・精神的支援・・・

ターミナル期の患者は、病名や病状の告知の有無にかかわらず、近い
将来に死を予感し、耐え難い精神的苦痛を感じている。
患者の内面には、病状に対する不安、死への恐怖、役割を遂行できない
葛藤・不安、信頼できない医療従事者に対する怒り、自分のことを理解し
てもらえない憤りや孤独感など、さまざまなことが心の嵐となって精神的
苦痛をもたらしている。
トータルペインの視点から把握、理解し精神的ケアを行うことが大切である


今、ターミナルケアについて幾つかの本を参考に書かせてもらってますが
癌に限らず・・人生には必ずターミナル期というものはあると思っています
死に向かう・・いえ、自分史のエンディングの時を、どれだけ納得し、後悔
ばかりに苛まされることなく、生き抜くことができるか・・・
自身の「死」は自分ひとりきりの「出来事」ではなく・・肉体との離別をした後
も、なお遺された者たちと共に生き続けてゆくものであるということ・・・

そのための「死」を超えた後の準備のための・・辛いけれど苦しいけれど
大切な時間がターミナル期なのかもしれないなと思います。
癌に勝つとか負けるとか・・・そのことだけに拘り過ぎると、大切なものが
見えなくなってくるような気がします。
病気の意味・・深い部分でのメッセージに、きちんと心の耳で聞き取り・・
受け止める事ができるかどうかが大切だと思っています。

彼が逝って、時間ばかりが降り積もっています・・・
1年という時間は・・1日が365回降り積もり・・・
1日は・・1時間が24回降り積もり・・・
1時間は・・1分が60回降り積もり・・・
1分は・・1秒が60回・・・そうー1秒なんて、意識するまもなく通り過ぎて
時間が過ぎてゆくのが早いはずだなぁ・・とか思っています。
彼との想い出や、今にして気付くケアの本質・・・
彼は・・・きっと自分のことばかりを考えていて欲しいとは思ってないはず!
彼の癌との共存した中で、学んだこと・・大切なことを「今」を生きるうえで
生かして欲しい・・そして生かされている「今」を大切にして欲しいと・・・
聞こえてきます・・・

今は誰のためでもなく・・・自分の心のままに、自分のペースで
こうして文を書かせてもらっています。
彼との時間を抱きしめて・・・今、癌や病気で辛かったり道を模索している
方のお役にたてればと・・思っています。
そして、自分の体とも向き合っています・・・