大分の自宅でゆっくり過ごしたのも束の間・・・
新血管内治療後の1週間検診を受けるために
再度、大阪へと向かった・・・今回も新幹線を利用した・・
前回のハラハラドキドキの道中と違い・・1泊2日と、
予定がはっきりしているので安心の大阪への旅である・・・

相変わらず、方向音痴の私たちは・・新大阪駅からクリニックに
行くにはどうだっけ?と・・迷子状態!クリニックの受付の娘と
携帯でやりとりしながら、やっとたどり着いた次第(汗)

数日しか経っていないで訪れたクリニックは、なんともいえない
懐かしさがあり・・数日前の治療の光景が 私の目の前には
残ったままの状態であった。CTを撮った後・・待合室でくつろぐ彼・・

師長さんが顔を見せにやってきてくれた・・・「大丈夫でしたか?」と・・
すっぽかした病院のことには触れてこない・・(汗)
なんだろう?師長さんの顔をみると妙に落ち着く私がいた・・・

患者の気持ちが優先されている安心感が感じられるのだった。
言葉で伝えるでなく・・伝わってくるのだ・・・

すぐに名前を呼ばれ、院長室に案内され、今しがた撮ったCTの
画像を見ながらの説明を受ける。
どうしても、画像を目の前にすると、身を乗り出してしまう私だった・・

明らかに癌が小さく、集積が薄くなっているのがわかった・・・
「これは いけるかもしれない!」と思った・・・
彼も、そう思ったのだろう・・・すぐに再度治療を受けるべく
いつ次回の治療が可能か・・予約日の話しをし始めたのだ・・・
予定表をみながら・・少しでも早く治療を受けたいと願う彼の気持ちを
察してか、2週間ほど先の午後に予定を入れてもらえた・・・

同時に彼は、活性化リンパ球療法の話しも持ち出していた。
活性化リンパ球療法とは、最先端治療→新血管内治療の記事でも
少し説明をしていますが、CAT療法、ATK療法、LAK療法とか
言われるもので、患者のリンパ球を採取して培養器にて免疫賦活物質
を投与して、細胞免疫をつかさどるリンパ球を体外で千倍以上に増殖
させ、体内に戻すものです。

T細胞を全体的に増強させる方法と
NK細胞を選択的に増殖させる方法があります。
採取したリンパ球を体外で強制的に分裂増殖させるために、
リンパ球数は一定のものになりますが、母親となるリンパ球の癌に
対する攻撃能力には当然ながら個人差があり、免疫細胞の活性度や
量においては一定化しないので、その効果においては確立されたもの
ではありません。増殖させたリンパ球は一定期間の間に体内に戻さな
ければならないので、投与スケジュールは固定されたものになります。

いずれの方法でも免疫細胞が活性化されると、抗原に対する攻撃が
起こり、炎症となります。それは抗原の接種面で起ったり、癌細胞周囲
または内部であったり、転移したリンパ節で起ったりします。
このときは炎症部が腫れたり発赤し、また悪寒・熱発や充血が起ります
癌周囲で起こった場合は、癌を攻撃しているものと考えられます。

というふうに説明されていました。
活性化リンパ球療法だけでは、もちろん癌細胞を殺傷する効果は
あまり無く、血管内治療と併用することによって、有効な治療法となる
わけです。
ただ両方を一度にやると、自由診療の為100万程かかるわけで
何とか光を見い出したいという想いを抱いている、癌患者・・そして家族
のかたにとっては、かなりの経済的圧迫がかかるのは事実です。

癌の痛みが出始めた頃には勿論、癌と診断され手術や抗がん剤治療
等の段階で、仕事を失くすかたも多いのが実情だと思います。
癌であるという、精神的なダメージ・・収入源を失くす経済的ダメージ・・
治療や、治療の副作用に伴うダメージ・・
治療費、そして治療を続けていくうえでかかる生活費・・
闘病生活が長くなればなるほど・・不安は増していく・・

それでも、何とかしたい・・何とかしてあげたい・・
その想いだけは募り・・いろいろ模索してゆく・・
日々変化する体調・・痛み・・ そして揺れ動く心の状態・・・

彼は、最後まで言っていました・・「このまま何もせず、癌が俺の体を
侵略して旗を掲げるのを黙って受け入れるなんてできない・・やれる所
までやって、それから先はなるようになるだけだよ!」と・・・

癌になって・・今まで一体いくらお金を費やしてきたんだろう・・と
漠然と考えている中で・・目の前にいる彼は「活性化リンパ球療法」
「新血管内治療」の併用療法に、最後の勝負をかける決意をしたの
でしょう・・・
気がつくと、彼は先生に「リンパ球療法」の申し出をしていた・・・