癌であるとの告知を受け、4クールのケモ(化学 療法)を受けた
かかりつけの病院で、約2ヶ月間・・疼痛コントロールのため
MSコンチン錠の処方を受けた・・(1T/10//回)×(2/日)で開始した

最初の1ヶ月は、嘘のように痛みが消失した。
「麻薬}という先入観も何のその・・普通に鎮痛剤を飲んで
痛みが治まる時のように・・・痛みが消えているという・・・

心配していた副作用の吐き気も眠気も出現しない・・・
痛みがないから、活動的になった彼・・
季節も春を迎え、あちこちに出かけた・・・大好きな海に・・山に・・
もちろん、花見にも・・・
満開の桜を見ながら・・・彼の命に想いを馳せる・・・

出逢って、毎年桜をバックに撮っていた写真・・・
はらはらと舞い落ちる、桜の花びらを・・どっちがたくさんキャッチ
できるか競争していた時間・・・
来年の桜は、こうして一緒に見にこれるのかな?これるよね!
彼に言葉で伝えることはできなかった・・・
彼も、舞い散る桜の花びらを 長い時間じっと見続けていたから・・
言葉を発しないだけに、心が痛かった・・

今年の桜を、「彼と一緒に見に行く」という願いは、叶わなかった・・
満開の日・・娘が私が留守の間に来ていて・・
桜の写真と、花びらをたくさん拾って彼の仏前に飾っていた・・
私は、彼の写真を助手席に飾り・・桜並木をドライブしていた・・

貝堀りにも、何回か行った・・さすが、年の功?(笑)で・・
手際よく、彼のバケツはアサリが溜まっていった・・

彼は、もともと東京の人で・・30歳の頃まで、都会で暮らしていた
せいもあってか、綺麗な海も山も そこらじゅうに溢れる 大分の
自然を心から愛していた・・・

早期に開始したペインコントロールのおかげで、貴重な時間が
過ごせた事に感謝した・・・

けれど、すぐに12時間のコントロールは持続しなくなったため
8時間毎でのMSコンチン1Tの処方に変えてもらった・・・
それでも痛みが残るというので増量を申し出たところ、主治医の
先生は、あまり快い反応をされなかった・・・

詳しくは書かないが、おおまかに言うと「ここは、ペインコントロール
をするための病院ではないですよ」というニュアンスの事を
遠まわしに言っていた・・・
治療も受けないのだから、薬の処方だけのために、車で40分
かけて・・さらに半日がかりで処方してもらうこともないかなと思い
私はインターネットと電話帳・・そして医療関係の友達の情報を元に
家から近い場所でのペインクリニックを探し、かたっぱしから
TELで問い合わせした。

TELの対応の仕方で、何となく相性的?に「ここは大丈夫!」という
ところに巡り合えた・・早速受診の予約をして・・・今までの主治医の
先生にも連絡をとり、紹介状とサマリーを依頼した。
これで、この病院・・主治医の先生とも縁がきれるのかなぁと・・
なんとなく10ヶ月の時間が所々フラッシュバックした・・・

とりあえずは適切なペインコントロールを行いながら、次なる治療法
を模索していこう!という想いだった・・・
彼の原発巣の癌は確実に肋膜へと動き出していた・・・