・・・神秘的なフコイダン療法・・・

「自然治癒力」・・この言葉に何かしら、人間の生命の本質的な

ものを感じ・・食事療法と共に実践してみた・・・フコイダンとは、

海藻類のヌルヌル成分のことで、海藻の表面が傷ついたり、細菌

に侵されたりするのを防ぐ働きをしています。その修復力の強さは

人体にも同様に作用すると言われていて、フコイダンを摂取すると

体内の粘膜にへばりつき、粘膜を保護するとともに 異常があれば

それを修復するという働きをしてくれるのです。

正常細胞には、アポトーシスという ある回数だけ、細胞分裂を繰り

かえしたら自然に消滅してしまうというプログラムを持っています。

このプログラムがあることで、生物は成長、進化をします。わかりや

すい例えに、オタマジャクシがカエルになるときに尻尾がなくなります

よね・・この消滅プログラムがアポトーシスというものです・・・癌細胞

には、アポトーシス作用が欠落しているため、まわりの状況に関係な

く、どんどん増殖していくのです。そして正常細胞を圧迫し、さまざま

な臓器の機能を低下させ、やがては深刻な状況を引き起こすのです

アポトーシスは、細胞の表面にある自滅スイッチが押される事で誘導

されます。癌細胞にもスイッチはあるものの、このスイッチが押される

プログラムがないため、無制限に増殖してしまうわけです・・・

自滅スイッチを誰?が押すのか・・は、サイトカインという細胞間情報

伝達物質の働きによってコントロールされています。アポトーシスの

情報をもったサイトカインが細胞の表面にあるスイッチと結合すること

で、自滅スイッチを押すのですが、癌細胞は自分の身を守るために、

このサイトカインを働かせないような特殊な蛋白質を活性化させると

いう作戦にでます・・(なかなかの強者ですね)フコイダンには、自滅ス

イッチを押させないようにしている癌細胞の防衛システムを破壊し、

強引に自滅させてしまう作用があるわけです・・・

ただ、普通に生のモズクやメカブを食べるとすると、1日量はかなりの

ものになり、栄養バランス、塩分量の面からも無理がありますし、さら

に大きな問題として、人間の体には海藻を分解する酵素を持ち合わ

せていないため、口から摂取したものの殆どは 消化吸収されずに

スルーされてしまうのです。それで、研究を重ねたうえで開発されたの

超低分子フコイダンというエキスのものです・・・

彼が3ヶ月間試したものは、1本4万2千円という 結構高価なもので

した。空腹時の吸収がよいということで、朝起きてすぐと、昼・・(人の

免疫力は午後から低下するという・・肺炎とかそうですよね・・午後から

微熱がでます)それと、夕方と寝る前・・できるだけ少しずつでも体内に

フコイダンが残っている状態にしたほうがよいとのことで・・一回量を

60mlにして、夜寝る前だけ80ml飲用しました。(癌細胞は、夜中に

最も活性化するようです)この時期、彼は時に神経質なほど飲む時間

にこだわっていました・・・何回か、私がウトウトしてて 眠前薬の時間

が過ぎてしまうと・・すごく機嫌が悪くなってて・・(汗)

これは、はたから聞いてると「自分で冷蔵庫から出して飲むくらい、出来

るんだから・・甘えてるよ」って思われるかもしれない・・実際、私も彼の

機嫌があまりにも直らない時に、1,2度言ったこともあります・・・

でも、彼は私にも 彼の中にいる癌と共存して欲しいんだなって思えた

し、2人でいる意味・・言葉には出さないけれど、時々自分だけ癌でもう

すぐ死んでゆくんだ・・って取り残されたような不安な気持ちになるんだ

ろうなぁって・・心の痛みが伝わってきた・・言葉とともに実践が伴わなけ

れば 癌であることの辛さは共有なんてできないと思えた・・・

彼は隣りに寄り添ってあげると、いつでも本当に安心して眠りについた。

癌細胞が散らばる右胸に手を当てて、私は彼の命の輝きを願いながら

癌との交信を続けた・・癌細胞への直接交渉はフコイダンに託して・・・